教育・福祉

教育

 村立の小中学校が各1校あり、令和2年6月1日現在の児童生徒数は、小学生31名、中学生15名です。小規模校の特性を活かし、小中学校ともユニークな取り組みがされています。
 小学校では、高齢者との触れ合いを目的としたイベント「すげのこ祭」の開催、小菅村の大菩薩御光太鼓の演奏や農業体験などを。中学校では、豊かな自然の中を駆ける強歩大会、現地家族とのホームステイを含めた5泊6日オーストラリアへの修学旅行、学園祭での郷土芸能の発表などと。特に平成10年から始めている海外への修学旅行は、中学校としては全国的にも例が少なく、小規模校の小菅村だからこそできる取り組みともいえます。
 小規模校でありながら、パソコン専用教室や室内プール、給食センターなど、施設面も非常に充実しています。また、甲府方面から単身赴任を余儀なくされる先生のための無料の教員住宅、村外から小菅村への移住を希望する児童生徒のいる家族向けの村営住宅なども整っています。
 小中学校では、現在、小中連携教育を開始しています。少人数教育のデメリットといわれる児童生徒の社会性やコミュニケーション力を育むための各種行事や授業の合同実施、小学校の外国語活動に対応する教員同士の連携などをより円滑に実施する予定です。このように村独自の少人数教育確立にむけて邁進しています。

 

福祉

 日本の高齢化は、世界的にも類のない速度で進んでいます。2055年には国民の2.5人に1人が65歳以上になるだろうという推計もあります。この超高齢社会の対策として、平成12年度からは介護保険が、平成20年度からは後期高齢者医療制度が国の制度としてスタートしました。  小菅村の高齢化率は約45%と超高齢社会となっています。しかし、人口740人の小菅村では、村民一人一人の顔が見えますし、施設も保育所、医科診療所、ディサービスセンターと住宅などを備えた高齢者生活福祉センターなどが整っています。救急医療面でも救急救命士の確保、高規格救急車の配置、神奈川県東海大学付属病院のドクターヘリ、さらに東京消防庁との提携による緊急用ヘリコプターの確保などの体制も整備されています。  それに加えて、小菅村では幼児から高齢者まで、家庭で、地域で、そして村内で、それぞれが果たす役割と活躍の場が数多くありますし、保健・医療・福祉の連携もスムーズにとられています。人の温もりや存在感を感じながら生活できる村、「元気で温かい源流の郷こすげ」なのです。