教育・福祉
教育
村立の小中学校が各1校あり、令和7年1月現在の児童生徒数は、小学生20名、中学生14名です。小規模校の特性を活かし、小中学校ともユニークな取り組みがなされています。村立の小中学校が各1校あり、令和7年1月現在の児童生徒数は、小学生20名、中学生14名です。小規模校の特性を活かし、小中学校ともユニークな取り組みがなされています。
小学校は、村民との触れ合いを目的としたイベント「すげのこ祭」の開催や40年以上前から継承されている小菅村大菩薩御光太鼓の演奏などを取り組んでいます。中学校では、豊かな自然のなかを走る強歩大会や5泊6日のオーストラリアへの修学旅行などの取り組みをおこなっています。特に平成10年から開始した海外への修学旅行は、中学校としては全国的にも例が少なく、小規模の小菅村だからこその取り組みともいえます。
また、本村では、保小中連携や学校運営協議会に取り組んでいます。これにより、保育所・小学校・中学校が互いに交流を促進したり、学校と地域等が力を合わせて学校運営に携わったりしています。
そして設備面としては、学校近隣に屋内プールや給食センターを設置しており、子どもの成長のために、より充実した教育設備を目指しています。住宅に関しては、村外から本村への移住を希望する児童生徒のいる家族向けの村営住宅の整備も行っています。
さらに、学校外での教育活動としては、小菅人を育む会や公営塾などがあります。小菅人を育む会は、平成12年に発足し、村の資源や繋がりを活かしながら、子どもたちが「村を知り、村を学び、村を楽しむ」機会やそのきっかけづくりを目指し、季節に応じた事業(夏:学校に泊まろう、冬:星空観察会など)を開催しています。公営塾(通称、すたすたスクール)は、子どもたちの放課後の居場所づくりを目指して、宿題の見守りを通じた学習指導や異年齢で一緒になって遊ぶレクリエーション、月に一回のお楽しみ会などを行っています。
福祉
日本の高齢化は、世界的にも類のない速度で進んでいます。2055年には国民の2.5人に1人が65歳以上になるだろうという推計もあります。この超高齢社会の対策として、平成12年度からは介護保険が、平成20年度からは後期高齢者医療制度が国の制度としてスタートしました。
小菅村の高齢化率は約45%と超高齢社会となっています。しかし、人口740人の小菅村では、村民一人一人の顔が見えますし、施設も保育所、医科診療所、ディサービスセンターと住宅などを備えた高齢者生活福祉センターなどが整っています。救急医療面でも救急救命士の確保、高規格救急車の配置、神奈川県東海大学付属病院のドクターヘリ、さらに東京消防庁との提携による緊急用ヘリコプターの確保などの体制も整備されています。
それに加えて、小菅村では幼児から高齢者まで、家庭で、地域で、そして村内で、それぞれが果たす役割と活躍の場が数多くありますし、保健・医療・福祉の連携もスムーズにとられています。人の温もりや存在感を感じながら生活できる村、「元気で温かい源流の郷こすげ」なのです。