歳時記

 紅葉の中を、ゆっくりと歩く。立ち止まって、深呼吸をする。ぐるり、と周りを見渡してみる。木々のざわめきに、耳を貸す。 こうしてみると、私たちがいかに日常に追われ、毎日をせわしく生きているかが、よくわかります。たまには、のんびりとハイキングを楽しんでみてはどうでしょうか。 小菅村は、どこでも自然を満喫できます。なかでも、大菩薩峠や松姫峠からの眺めは、バツグン。壮大なパノラマは、私たちの心を解放してくれるかのよう。軽く散歩するなら、小菅川沿いの遊歩道、三ツ子山・オマキ平コースハイキングもおススメのスポットです。せっかく小菅村に来たのなら、一度は歩いてみてください。自然とのステキな出会いがきっとあります。

 

小菅の春

鳥や草木虫たちは、大菩薩峠の雪どけ水が川に流れ込む音で、冬の眠りからさめる。
森の中では、春を喜ぶ子どもたちが、木のざわめきと鳥の声とハーモニーを奏でている。
晴れた空の下、桜が花開くと、村は自然がかいたキャンバスとなる。
草木の緑、空の青、桜のピンク‥‥。
見事な色彩のサンプル。
この景色を心ゆくまで愛でながら、小菅の春は5月の三日間の祭りで最高潮を迎える。
祭りばやしの拍子は、春に躍る心と美しい自然への賛歌を、高らかに歌い上げる。
 

小菅の夏


 

人間は水と土で作られた、という神話は世界のあちこちで見られる。ならば人間が涼を求めて、土と水のある山に向かうのは、一種の胎内回帰だろうか。そんなことを考えながら、遊歩道をあるいてゆく。
小菅村には多くの昆虫が生息しています。中でもクワガタの仲間は多くの種類がみられます。最も多いのがミヤマクワガタで、とても精悍な姿をしています。
 

小菅の秋

自然という芸術家は、年に4回作品を披露する。 秋の作品は、紅に染め上げて木々と山、空、川におりなす、壮大な錦織。 神様が私たちに出来を自慢したくて、いくつもの反物を広げたよう。 その眺めは、まさに大作と呼ぶにふさわしい。
 

小菅の冬

春・夏・秋と、鮮やかな色彩を見せた小菅も、冬は凛とした静けさのなか。
雪が降れば、春や秋の色のコントラストも、夏の萌える緑も、面影すら感じられない。
白い静寂の世界の中、枝に留まるオオマシコがひと際目を引く。
微動だにしないその姿は、この銀世界に心打たれた厳粛な気持ちを表しているようだ。
小菅村の四季折々の表情の中には、いろんな昨日の顔・今日の顔がある。
小菅はゆったりとした時間の流れの中、自然の中に自分自身を見つめに来るところ。
 

源流の花

源流の花々は、訪れるものを飽きさせることはない。 カタクリが殺風景な雑木林に可憐な花を咲かせ、春の訪れを告げてくれる。 大菩薩を代表する花、それはヤナギラン。 鮮やかな赤紫のその花は、標高1300メートルから1900メートルの高原地帯に咲き誇る。

 

イベント一覧

日 時 祭 り 内 容

1 月14 日頃

お松焼き

集落ごとに行われ、この火に当ると風邪をひかないと言われています。

1 月

天神講

菅原道真公にあやかり、書や学問の上達を願う子供主体の行事です。

2 月3 日

節分

豆撒きだけでなく、玄関口に鰯の頭とザルを掲げ、悪霊の侵入防止と五穀豊穣を願います。

5 月3 日

長作観音堂縁日

国指定重要文化財である厨子の一般開帳などが行われます。

5 月4 日

多摩源流まつり

村民が一体となって盛り上げる村興しの一大イベントです。

5 月5 日

浅間神社祭典

山の中腹にある浅間神社へ神楽を奉納する、小永田地区の祭典です。

8 月第1 土曜日

箭弓神社祭典

三頭立ての獅子舞が奉納される、川池・田元地区の祭典です。

8 月第2 土曜日

八幡神社祭典

獅子舞と神楽が奉納される、橋立地区の祭典です。

9 月第1 土曜日

熊野神社祭典

神代神楽が奉納される、小永田地区の祭典です。

9 月下旬

多摩川源流トレイルラン

わさび田、松姫峠、奈良倉山を走る変化に富んだ自然が楽しめるコースです。

10 月~11 月

大地の恵み祭in 小菅の湯

地元の野菜やきのこの直売が行われる、秋の収穫祭です。(会場は道の駅こすげ。日程は不定期です)

詳しい情報はパンフレットダウンロードページ

または、小菅観光サイト
「こ、こすげぇー」のサイトを御覧ください↓