大成建設株式会社・NPO法人多摩源流こすげ・小菅村の3者による「多摩源流グリーンインフラ推進構想Kosuge-Model創出に関する協定」を締結しました

 4月8日(月)に、大成建設株式会社とNPO法人多摩源流こすげと小菅村の3者による「多摩源流グリーンインフラ推進構想Kosuge-Model創出に関する協定」が締結されました。本協定は、自然環境が持つ機能を活用して、自然災害の激甚化・頻発化や生物多様性の減少等の問題を解決する「グリーンインフラ」を推進し、他流域にも展開可能となる「Kosuge-Model」を創出し、源流域を拠点とした自然共生社会の実現を目標としています。

 2024年から2031年の7年間で、以下の3事業を中心に連携を図りながら取り組んでいきます。

 

①建設事業における小菅村の木材利用推進と広葉樹植林による自然林化

 首都圏エリアにおいて、大成建設株式会社が建設施工する際に、源流域である小菅村で伐採・製材した木材の利用を積極的に推進します。また、伐採後の人工林エリアに遺伝的多様性や地域性を考慮した広葉樹の植林・育林を行い、多面的な機能を有する自然林に置き換えることにより、治山治水対策や生物多様性保全を両立して源流域から流域全体に展開可能なグリーンインフラの構築を目指します。

 

②獣害防止柵設置とジビエ提供による森林保全活動

 広葉樹植林エリアや希少植生エリアでの保全活動として獣害防止柵を設置し、シカによる食害防止対策を行います。さらに、森林保全エリア内で定期的に動植物のモニタリングを実施し、保全効果を測定します。また、大成建設株式会社の社内向けの保全啓発活動として、社員食堂や作業所で小菅村産のジビエを提供します。

 

③ワサビ田整備や森林整備活動等の自然体験型研修を通した環境人材の育成

 大成建設株式会社社員に対して実施予定の、小菅村内でのワサビ田整備や森林整備活動等の自然体験型研修を通して、自然に触れながら自然共生社会の実現に向けて必要となる自然環境の機能や里地里山の維持管理のための人的サポートの重要性を学び、環境保全活動に自主的に取り組める人材を育成します。

 

 

 

参考:本取り組みを紹介した動画をNPO法人多摩源流こすげのYouTubeに掲載しています。

 YouTube:https://youtu.be/SUcc3CY5jUs