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村人紹介 小菅村を訪れるインターンの学生さんによるレポート

神楽を後世へと受け継ぐ (小永田 河村三代吉さん)

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 小永田地区には「小永田神代神楽」という伝統的な神楽が存在する。これは県下唯一の神代神楽であり、小菅村無形民族文化財に指定されているものだ。この神楽は小永田地区の住民によって伝承されており、小永田熊野神社祭典などで毎年披露されている。

 そしてこの神代神楽で長年、笛を担当しているのが河村三代吉さんだ。河村さんはこの神代神楽が踊られる際には、基本的には笛の演奏を、また人手不足の場合には太鼓の演奏も行っているそうだ。

 河村さんが神代神楽の笛を始めたのは今から50年以上前、河村さんが16歳の時だった。幼いときから身近にあった神代神楽に対して、「踊り手より笛で神楽に参加してみたい、と自然に思うようになっていた」と河村さんは話す。

 しかし、この神代神楽の笛を習得するのは今以上に大変だったそうだ。昔は笛の演奏の仕方を手取り足取り教えてもらうのではなく、ひたすらお師匠さんの演奏を見て覚えるという方法であった。またこの神楽の笛は一般的な楽器演奏と異なり、楽譜がない。だからお師匠さんの演奏を見て、長い時間をかけて習得するものだったそうだ。

 私は実際、今年の小永田熊野神社祭典に参加し、初めて小永田神代神楽を見せて頂いた。感想はただただ「感動」の一言であった。キレイな衣装に面、独特な動き・・・もちろん踊り手の方々がとてもすばらしい。そしてそれを支える笛や太鼓があるからこそ迫力が感じられる。

 日本舞踊やバレエなど、踊りは音楽に合わせて踊る、という形のものが多いが、神楽はそうではない。笛や太鼓が踊りを見ながら、それにあわせて演奏をするため、神楽の音楽は必ず生演奏でなくてはならない。神楽にとって笛や太鼓はとても大切なものなのだ。

 河村さんはそんな神楽の笛に対してとてもやりがいを感じるそうだ。自宅でこんにゃく屋さんを営んでいる三代吉さんの奥さまも「この人はとにかく笛が楽しいみたい」と笑顔で話す。

 しかし三代吉さんは今心配していることがある。この小永田神代神楽の伝承についてのことだ。三代吉さんは以前、「小永田神代神楽保存会」の会長をつとめたこともあり、積極的に神楽の伝承に向けて努力されてきた。今はこの笛を吹けるのも小永田地区に3人しかいないそうだ。「この神楽は必ず後世へと伝えなければならないと思っているんだよ」、そう話す三代吉さんの表情からは力強さが感じられた。

 幼いときから地区の伝統文化に参加し、その文化を愛し、それを伝承するために努力する。そんな今の日本では少しずつ消えてきているように思えることを残そうと努力されている三代吉さんは、とても素敵でいきいきとされていて、輝いているように思えた。

 2010 インターン生 東京女子大学3年 中嶋なつき 

 

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